万葉集には海藻を焼いて塩をつくる藻塩焼の歌がかなりみられます。
須磨(兵庫県)は当時の産地として名高く、須磨の海人の藻塩焼がしばしば 詠まれています。 しかし、このころは須磨に限らず他の地方でも行われていました。
「藻塩草」(もしおぐさ)という言葉があります。 古代、塩をつくるために海藻を使いましたが、その海藻のことをいいます。
「藻塩草には、ホンダワラやアマモが使われました。 藻塩草をとって浜辺に積み重ねます。 それに、海水を何度も上からかけては乾かします。 これを焼いて塩灰をつくり、釜に入れ、淡水を加えて、その上澄みを煮詰めてつくります。
このとき使用する釜は口径の広い、底の浅い盆のような平釜で、初期には土器 、のちに奈良朝になって鉄釜となりました。
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